アメリカの中学受験とは?テキサス・Austin ISDの公立校受験を実体験で解説
息子、無事にこの夏からミドルに上がりました!わーい。
なかなか情報がなかったアメリカでの中学受験。どなたかの今後の参考になるかもしれないので記しておきます。
日本の受験制度とは全く異なるので、ご参考まで。
そして他州のことは全くわからないので、テキサスの話になります。ダラスやヒューストンの事情も全くわからないので、なんならオースティンの話になります。うん、狭い。
でも、誰かの役に立つかもしれない。
さて、学校は、ローカルスクール、チャータースクール、マグネットスクールと私立の学校の4つにざっくりと分かれています。
ローカルというのは、その地域に住んでいれば誰でも通える学校です。チャータースクールは、何かの分野に特化した学校です。基本的に抽選に参加し、当選すれば通うことができます。マグネットスクールも何かの分野に特化しているものが多いのですが、チャータースクールとの違いは試験がある点です。これら3つは公的な予算で成り立っているので、学費はかかりません。
私立は日本の私立と同じ考え方ですが、日本の私立中学よりも高額です。年間200万円〜400万円くらいかかるようなイメージで、日本で言うともはやインターに近いような金額です。ですが、私立もモンテッソーリだったり理数科目に力を入れていたりと、もちろんその学校によって様々なカラーがあるようです。あまり詳しくないので私立の話はこのくらいにしておきます。
今回息子が受けたのは、マグネットスクール。ということで、この記事ではマグネットスクール受験についての話をしようと思います。
マグネットスクール受験
マグネットスクールとは、試験を受けて合格すれば入学できる公立中学校のようなものです。ちなみに高校もあります。
Women Powerに力を入れている女子高や理数系に力を入れている共学など様々な学校があります。息子が受けた学校は、グリーン(農業)とテック(プログラミング)に力を入れている隣町の中学校でした。
この学校に通う生徒の半数は、その学区に住んでいるローカルの子達(feeder students)です。一学年に360人ほどの生徒がいるのですが、 そのうち100人程がこの学区に住んでいない、受験した生徒たちです。
試験内容
AISDのマグネットスクール受験は、主に学校の成績、先生からの推薦、そしてエッセイ(小論文)等で合否が判断されます。
1/3+1/3+1/3=1=100%となり、点数化され、上から順番に取られるイメージです。学校によっては、更に人種等まで考慮している学校もあるようです。
学校の成績
準備期間は、最短で半年くらいです。学力を試すような筆記試験がある訳ではないので、半年前から学校の成績をできるだけ完璧にしておくことが準備をしておくということになります。
学校の成績は、クラス内で行われる小テストの成績と提出課題の成績で決まります。小学校高学年(4年生以降)になると、提出期限を守ることの大切さを学校で教え始めます。提出期限を過ぎただけで成績がガクッと下がるので、この辺りは親子共々注意をしておいた方が良いと思います。
狙うべき成績は、A以上。つまり、全教科できるなら95点以上を目指します。
なぜA-ではなくA以上が良いのかというと、そこで点数が分かれるからです。多少A-とB+があっても良いのですが、その一点で差がつくこともあるので、念の為。
相対評価なので、その年の応募者の成績の良さにもよります。A以上を引っ提げてきた子達が多ければ、その分不利になります。そのため、成績はできるだけA以上をとっておくことが大事です。年中完璧じゃなくても大丈夫、提出するのは4年生と5年生の1,2学期の分だけだったりします。これも学校によるのですが、息子は5thの1学期と2学期の成績のみでした。その時期だけ頑張れば良いという話でもあります。
ただ、良い成績の取るための張り方がわかりにくいので、4年生くらいから意識して親子共々慣れておくのがオススメです。我が家は普段から、成績をこまめにチェックする、課題の期限を確認する、出来を確認する、などはやっていました。
先生からの推薦を出してもらうことになるのですが、息子の時は二人の先生からの推薦=recommendationを提出する必要がありました。
先生からの推薦
一人は国語か社会の先生、もう一人は算数か理科の先生、と決まっていました。私は国語の先生と理科の先生(当時の担任/ホームルームの先生でもありました)にお願いしました。
最初イメージしていたのは「この子はこんな子です」みたいな文章型だったのですが、よくよく聞いてみると既にAISDが用意をしているフォームがあり、そのフォームに記入してもらうというスタイルでした。
aisd teacher recommendation formなどと検索すれば時期によっては見られるかもしれません。内容としては、「態度は良いですか」「集中力はありますか」「学ぶ意欲はありますか」「お友達と仲良く過ごしていますか」みたいな質問が並んでいて、先生が4段階か5段階で答えるといったようなフォーム内容でした。
これは一校のみを受けるとしても、複数校を受けるとしても、使い回されるものです。
先生にフォームのリンクを送り、記入をお願いし、先生から「提出しておきました」という連絡を待つという流れです。
ちなみにこのフォームの内容を生徒や親が見ることはできません。提出した先生と提出先の学校のみぞ知る内容となります。最終学年に上がったら特に、先生方と良好な関係を保っておくことをおすすめします。子供も、親も。
エッセイ(小論文)
最後に、エッセイ。成績と先生の推薦フォームの提出が完了すると、エッセイを受けに行く日程を確保します。日時が並んでいるので、希望の日時を選んでGoogle Form経由で学校に提出します。
息子が受けた学校は学校に行ってその場でエッセイを書くというスタイルでしたが、この辺りも学校によって異なります。お友達が行った女子校は、エッセイもオンライン提出だったそうです。また、別の学校は現地でのエッセイとビデオレター提出があったそうで、1分間の自己紹介ビデオを送ったそうです。
息子が受けた学校はグリーンとテックに力を入れているので、お題もグリーンとテックに関するものでした。3問あり、その中から好きなお題を選んで書くようです。グリーンは、環境問題に対して自分ができることみたいな内容で、テックはロボットを作るならどんなロボットを作るかみたいな内容で、グリーン+テックはどんなテクノロジーを使って環境問題に取り組むかもみいな内容だった気がします。内容は毎年変わるので、参考まで。
当日、小学校で配布されているPCを持参し、ミドルのカフェテリアで受験しました。書き終わった人から親に電話がいき帰っていったそうです。時間制限はなく、早い子は10分ほどで出ていき、長い子は2時間近くかかったそうです。息子は1時間半ほどかかりました。とにかく最後まで埋めておいでと送り出したのですが、実際はGoogleDocksに打つだけだったようなので埋めるという概念はなく、書けるだけ書いてきたそうです。4パラグラフくらい書いたと言っていたような気がします。
試験の時期
アメリカは8月の後半ごろから新学年が始まります。成績や先生からの推薦の提出は、冬頃です。1月くらいが締め切りだった気がします。学校にもよるので必ずご自身で調べてください。
まず5年生に上がるとすぐに学校でマグネットスクールに関する説明があります。生徒向けに、各学校の紹介がされます。なので親が情報を与えなくとも勝手に学んできます。息子はこの説明を聞いてる学校に興味を持ちました。
試験の前に、10月11月頃に学校見学の機会があります。9月ごろからこまめにHPをチェックして最新情報をチェックしたりサインアップが必要なものであればサインアップするようにしてください。行けない場合はオンラインで参加もできますが、モチベーションを上げるためにも実際に学校に行って見学する方がいいと思います。
息子の場合は、学校で紹介を受けて興味を持った学校に見学に行ったのですが、実際に行ってみたら何かが違うと感じたようで、結局その学校は受験しませんでした。その後に改めて親子で調べ直して興味を持ったのが、グリーンテックがある今の学校でした。
成績と推薦フォームの提出後、現地でのエッセイが必要な場合はその手続きに進みます。日時を選んで、あとはその日に受けに行くだけです。それは12月から2月にかけて行われていました。2月の日程にするか迷いましたが、体調不良になってしまったら受けられなくなる可能性もあることなどを考えて、息子は1月の後半に受けました。
試験結果
試験の結果は3月の中旬頃に出ました。AISDポータルを確認すると、結果が表示されていました。Acceptedみたいな表示が出たような出ていないような…
スクリーンショットとか撮っておけばよかった…!あとは卒業を待って、入学するだけです。
受験してみた感想
受験をしたのは息子なのですが、親目線で。
受験は挑戦してみて良かったと思います。実際に周りではウェイティングリストに入って結局回ってきた子、回って来なかった子、不合格となってしまった子など、色々な状況の子がいました。
そう考えると、今回息子が渡米3年で合格を勝ち取ったことは彼にとって大きな自信となったはずですし、仮に合格じゃなかったとしても、なんとしてでも良い成績を取るために頑張ったことは残ります。
実際に行ってみて合わないなと感じた場合はいつでも学区の中学校に戻れるので、ひとまず通ってみるという選択肢が出てくることが良い点かなと思います。
総じて、やってよかったなと感じています。

