駐在のため家族揃って全員で渡米するよ!クロネコヤマトさんとの国際引越の記録
引っ越しまで
渡米前二週間頃からやっと気持ちがそわそわし始める。渡米ブログを眺めては必要そうな日本ならではの食器や歯ブラシなどを買い漁り始めた。息子はジュースより圧倒的にお茶派なのでお茶は大事。ということで大量に買った。祖母が送ってくれた八女茶も大量に詰め込んでいたが、更に買った。お茶は軽いのでたくさん持って行っても重量オーバーにもならず良かった。
渡米まで一週間を切った頃、息子の最終登校日に小学校で息子のためのお別れ会が開かれた。「イベント会社」の皆さんが企画してくれていたようで、ハンカチ落としなどのゲームも行われた。興味津々&どうしても写真が欲しかった私は先生に「写真係として参加していいですか」と思い切って聞いてみたところ、あっさり「どうぞ~」と言っていただけたので教室の後ろに潜んでずっとカメラを構えていた。
帰宅すると、本当に息子の学校も終わってしまったのかとやっと実感が湧いてきた。さて、ここからが本番。
引っ越しまではもうあと数日。いつもお世話になっているヤマトさんの国際部門の方々がやってくる。それまでに手荷物のパッキングを済ませておかなければならなかった。最初のホテル生活で家族が必要なものは全て手荷物に入れる必要があった。
最終的な手荷物は、大きなスーツケース4つ、中スーツケース1つ、小スーツケース1つに段ボール箱1つとなった。
我が家、アメリカのクレジットカードヒストリーのために渡米半年前に日本国内でアメックスのゴールドカードを作っていた。アメックスは日本で3ヵ月以上使っていればそのクレジットカードヒストリーをそのままアメリカのアメックスにスライドできるとかできないとか情報を得たので作り適度に使っていたのだが、そのゴールドカードの特典を使ってスーツケース2つを先に空港まで無料で配送してもらった。こういうメリットもあるので渡米を予定している人はアメックスのゴールドカードを強くおすすめする。
多くの駐在家庭はご主人が先に渡米をして後から母子が追うというパターンが多いかと思う。私が子供の頃父の駐在で渡米した時もそうだった。父が用意した家に、母と妹と後から追いかけたものだ。
我が家は全員同時に渡米する。なんて言ったって、私が自分で家選びと学校選びを行いたいからだ。
噂では船便が数か月前に先に出発するとかしないとか聞いていたのだが、我が家は全て同時に送り出すスタイルだった。手荷物のパッキングだけでも2日かかり大忙しだったがなんとか終わらせ、家の中のものをなんとなく「船便」「航空便」「残すもの」と分けたもののまあ終わる気配はない。
普通の引っ越しなら段ボールをもらって、そこに自分で少しづつ詰めていって、最後の最後の運び出しだけを引っ越し業者にお願いするので進捗がわかるものの、今回は会社指定のリッチな❝お任せパック❞なるものを使うため進捗も見えず不安は募るばかり。
そんな中途半端な状況の中モヤモヤしながら迎えた引っ越し初日。引っ越しには2日間時間が取られていた。国内単身引っ越しなんて3時間くらいで終わるのに、海外引越って大変なんだなと怯えた。
引っ越し当日
「なんとなくですが、頑張って分けました。でも終わってはいません…!」と正直に伝えると、「大丈夫です!一緒に頑張りましょう!そして分けようと思って動いてくださっただけで十分です、その気持ちが大事です!」と言っていただけて最初から目がうるうるしてしまった。
そんな中始まった引っ越し。一人はキッチン、一人は私と一緒に家を回り、これはどうしたいあれはどうしたいなどと確認作業に入る。その時の感覚で「うーーーーーん………ふ、船便!!!」とか「ん……どうしよう、…うん、……航空便で!…あ、やっぱり船便でもいいのかも…」なんて言っては作業員さんを困らせてしまったような気もするが、さすがプロ、「船便でもいいかもしれないですね、船便にしましょう!」と優しく受け止めてくださった。神対応。一生ヤマトさんにお世話になろうと誓った。
息子は暇すぎて部屋でカッター工作をしていた。陽気な人。
引っ越し自体はプロのおかげでとてもスムーズに進んだ。お昼休憩で一時間だけ作業員の方が家を出るのだが、その時間もせっせと仕分けをしていた(先にやっていればいいだけの話です)。
作業員さんは、梱包をしては箱に入れたものを一つ一つ丁寧に記入している。国際引越しは厳しいらしく、一つ一つの段ボールに何が入っているかわかるように記録して提出しなければならないらしい。内容に厳しいのは航空便で、船便の方がわりと持っていけるものが多いと聞いた。もちろん細かいルールがしっかりと決まっていて、海外引越を申し込んだ時点で冊子をもらうのでそれをしっかりと読めば大丈夫。私でも何となくは分かった。ダメそうなものは手荷物か船便と覚えておけば大丈夫(雑)。
一日目の作業が終わってもまだまだ家の中は物がたくさん残っていた。最初に手を付けた部屋とキッチンだけがすっからかんになり、あとはそのままという不思議な感じ。この日からホテル生活をしようと決めホテルを取っていたが、心配になった私は主人と息子だけをホテルに行かせ、一人家に残った。明日で終わらせないと!という緊張感の中、深夜までそして早朝からまたがっつりと仕分けを行って(いやだから事前にやっておけばいいだけの話よ)、二日目を迎えた。
二日目は船便と航空便の闘いだった。幸い主人の会社はとても優しいらしく、500kg以上の荷物を運ぶことができた。これ、同じ家族構成だったとしても会社によっては120kgとか200kgとかの上限があるらしく、私たちはとてもラッキーだったらしい。ヤマトさんからのプチ情報。
とはいっても、家の中のものを全て運ぶと500kgは超えるものです。ミニマリストじゃない、どちらかと言えば物が多い家なのもあるのかもしれないけど。最初の方は、あれもこれも航空便で!ハイハイ了解です!と流れていたものが、二日目にもなると「これも航空便ですか…ちょっと余裕がなくなってきました、船便でいけるものありますか?」と聞かれるようになってきた。
これ、どうやら船便と航空便の割合が大事らしく、ここもプロの方々が様子を見ながらバランスを調整してくれているらしい。要は航空便よりも船便の方が安いから、持っていく荷物が多い場合は船便の割合を増やしたりしてプラン内で調整しましょうねということらしい。
色々と分からない世界があるが、プロに任せておけばおけ。無茶を言いまくったけど苦笑いで「なんとかします!」「調整します!」と言ってくれたヤマトさんのプロ勢。神。
二日目のお昼過ぎ、なんとなく「え、引越しもそろそろ終わるんじゃない…?」なんてウキウキし始めた頃に待っていたのが、金額記入作業だ。
これまで箱に詰めたものをヤマトさんが一つ一つ記入してくれていたと言っていたアレ。その品目の横に空欄があって、そこに一つ一つ金額を記入していくの。これはヤマトさんではなく私達引っ越す人が記入するもの。中には引き出しの中に整理のために入っていた「収納ケース」とかもたくさんあって、何が何だかわからないものもたくさんあるの!もう笑えてきちゃうくらい途方に暮れる作業量だった。大事なものだけは確実に保証料を記入して、あとはもう仕方ない、なんとなくの数字を入れていく作業。主人のものは主人に任せたけど、主人のものは全体の1/10くらいしかなくて。ずっとお借りしたiPadと睨めっこ。最後の方はもう本当に本当に適当になっていたかもしれない。
その作業もなんとか終わり、最後の段ボールを運び出してもらい、「最後に梱包し忘れているものはないですか?」と確認して帰宅されました。ちなみに梱包し忘れていたものが一か所あったのだけど、私達ももう疲れていて気が付くことができなかったので日本の家に置いてきた。ネッククーラー類。大丈夫。また買えばいいね。
ということで、あっという間の二日間が終わった。
残したのは、冷蔵庫、洗濯機、ケトル、炊飯器、キッチン用品一通り、物干し竿、ダイニングテーブル、ベッド三人分、必要な洗剤類、処分しきれなかった靴くらいだ。あとは全部アメリカに持って行った。
ちなみに引っ越しでお願いした品物は全てリストになっているので、引っ越しが終わった瞬間にPDFでもらえた。段ボールに番号が振ってあって、どこに何が入っているかわかるようになっている。すごい。荷解きの時にも役に立ちそうだなと思った。
引っ越し作業は朝9時から始まり、16時半ごろまで続いた。一日目も二日目も、同じくらいの時間がかかった。もっと上手に先に仕分けられていたら二日目の午前中だけで終わっていたかもしれない。そういうケースもあるみたい。我が家は予定通りしっかり二日間かかってしまった。
しかし、特にミニマリストでもなく片付け上手でもなく捨てるのが苦手な私でも天下のヤマト様と一緒なら無事に引っ越しできるということがわかった。物も多かったし、整理されていないし、大変だったと思う。
本当にありがとうヤマト様。そして主人の会社にも、感謝でいっぱい。
最後にすっからかんになった我が家にも感謝。中古で買って、スケルトンリフォームして、2年半しか住んでない我が家。でも、大好きな我が家。
家を出る前に写真を
最後の最後に、家に残したものの写真を撮った。一時帰国の際、何があったっけ?あれ持って帰る必要ある?となってしまわないようにね。
また帰ってくるから、待っててね。