アメリカ生活

アメリカで家探し!信用のない外国人が米国で家を借りるって本当に大変

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アメリカで家を探す

アメリカに来てまずしたいことの一つ。SSN申請もそうだけど、ダイレクトに生活にかかわることの一つとして家探しがある。アメリカの物価はどんどん上昇している(2023年現在)。家、車、日用品。ここ数年で着々と値上がりしている。

今アメリカに住もうとすると日本では考えられないくらいの家賃を払わなければならない。東京の都心に住んでいた我が家ですら驚くような額。更に日本円(現在$1=135円)に直して考えてしまうとそれはそれはおったまげるような価格帯だ。

ちなみに我が家は駐在のため渡米しているので家を買うという選択肢はない。買った瞬間に家賃補助という恩恵を受けられなくなるからだ。

家賃補助と言っても完璧なものではない。もちろん家賃の半分以上をカバーしてくれるので有難いものではあるが、自己負担をして手出ししなければ住めたものではない。厳密に言えば住めるのかもしれない。会社まで40分以上、渋滞時は1時間以上かかる果ての築50年以上のおんぼろハウスを選べば住める。でも我が家には元気な小学生男子がいる。そうするとやはり安全性や学区が一番譲れないポイントとなる。

家賃補助に都内の1DKくらいの家賃をプラスするイメージだ。我が家は毎月$800自己負担をすることにした。日本の家のローンもあるのに…正直しんどい。でも日本で週2,3英語のアフタースクールに入れていると思えば安いかもしれない。もういい。どうにでもなれ。

家賃補助の金額を聞いた時、「それじゃ住めないよ!ここ2年で2倍以上に上がっている土地に行くのに、見直してってお願いして!」と主人に無茶を言った。返ってきた答えは、「先月見直して上げたばかりです」え…いや…そうか。あくまで❝補助❞だもんね。

更に主人の会社の家賃補助の金額はアメリカ全土共通というのだ。どうやら家族構成によって金額が変わるらしい。子供の有無や人数で多少変動するといった具合だ。つまり家の価格が高騰しているこの土地に来てしまった我が家の引きが悪かったとしか言いようがない。仕方がないのだ。

でもその代わりに、広さは日本の家の倍以上になった。都内のマンションは狭いのでせいぜい76平米くらいだった。今回の家は160平米だ。もっと広い家も見て「広いっていいな~」とは思ったが、3人家族にとっては160平米でも十分広い。48坪、96畳もあるらしい。都内に戻ることになった時に76平米の家に戻れる気がしないのはさておき、帰国の時に物が入りきれないとかはよく聞く話なので物を増やさないようにしなければならない(絶望)

前置きが長くなってしまった。そんなことより今回新居に出会うまで、そして契約するまでの苦労話を聞いてほしい。色々と削られたので、是非、聞いてほしい。

家が決まるまで

渡米3日後から開始した。家探しは、エリアを決めて、実際に物件を決めて、約束をして家を見に行って、契約するという流れだ。日本と同じ。至ってシンプル。ただ、エイブルとかああいった駆け込めば全部やってくれる大丈夫!みたいなものはない。あるのかもしれないが、私は見つけられなかったので自分でやった。途中でエージェントみたいな人と出会ってお世話になることになったので、その話も詳しく書いていく。本当にただの体験談になります。

エリア探し

渡米数か月前からずっとZillowというサイトとアプリで家を見ていた。このサイトの良いところは学区別で家探しができるところ。情報が正しくない可能性もあるが、評価が10中の8以上の学校だけを表示させることができる。これで学区の良いエリアを絞り、更に学校を絞っていく。これだけでも有益な情報で、なんとなくこのエリアかこのエリアかなーというのを2,3か所まで絞り込むことができる。

家の相場の勉強にもなるので私は4ヶ月くらい前から張り付いていてよかった。こういう家/このエリアは新しい家が出てもすぐなくなるとか、このエリアが高いとか安いとか、他の季節よりも冬(特に2月あたり)が安いとか、そういったことがリアルに感じられるのでおすすめ。

希望のエリアを絞ったら、その後に人種の構成を見ていく。学区の良いエリアはアジア人が多い。熱心な家庭が多いからかもしれない。それは我が家のような日本人家庭には有難い話かと思いきや、個人的には同じ学校に日本人が多すぎても子供の英語が身につかなくなるので必ずしも良いとは言えないと思っている。もしかしたら中国系なのかもしれないし韓国系なのかもしれないが、半分以上がアジア人なんて学校も実際にあった。そしたら息子は得意な漢字でアジアンコミュニティに入りそこから抜け出せなくなるだろう。それはそれで新しくて楽しいからだ。

私はクラスに日本人がいなかったので早急に英語を覚えるしかなく、切羽詰まったから話せるようになった。最初は辛いが息子もそういう状況に置きたいという強い意志の元、アジア人の多いエリアはやめておくことにした。個人的にはアジア人が3-10%くらいのところを狙っている。あまりに少なすぎたり一切いない環境だと差別の対象になってしまうからだ。

あとは主人の会社までの距離は近いかどうか、普段子供が遊べるような環境や施設が近くにあるかどうか、スーパーマーケットや日本食材店が近くにあるかなどを調べて住みやすいかどうかを見るだけだ。そうするともうだいたい1,2か所しかなくなってくるのであとはそのエリアで物件を探すだけ。

予算が無限だったらお城のような家にも住める。土地自体は余りまくっているので、広さで価格が上がるというよりは立地や新しさの方が価格に影響しているような感覚だ。

自分の予算に合ったエリア、学区が決まったらいよいよ実際の家を探していく。最初は学区の良い住みたいエリアの候補が3つあった。

しかーし。そのうち一つのエリアは家が全く出ない。出ても月70万円以上する超巨大なおんぼろハウスだ。そういうエリアだったのだ。日本で言う松濤エリアだったのかもしれない。なかなか住めそうなところがなく、このエリアは断念。

自然と2つのエリアしか候補がなくなってしまった。

1つ目は第一候補のエリア。このエリアはよく動く。物件はどんどん出るし、すぐ消える。ここを狙うしかない!ということでそこに張り付いた。そのエリアにある小学校は4つとも高ランクで10中の8-10。最高。ダウンタウンの方は小学校のランクが高くても中学で突然10中の5とか、グレ気味なエリアだったりもするので注意が必要。小中高共に10中の8-10をキープしているエリアが理想だ。そうするとダウンタウンからは少し離れた、閑静な住宅街が一般的にはそういうエリアになる。

2つ目が第二候補のエリア。初めて見に行った家はこのエリアだったのだが、まあ遠い。こっちの人たちは「車で40分、いいドライブコースだし全然遠くないよ♪」とか言うけど、車で40分って遠いでしょ!というのが私の感覚。都内から鎌倉くらいまで行けるんじゃない?行けない?アメリカでは“普通”らしいけどとにかく通勤に片道40分は遠いし渋滞にハマる時間帯なら1時間以上かかるってことだもんな。ということで、ない。

しかも私が都心に出にくいからその地域のそのコミュニティでずっっと過ごすことになる。これまたストレスの原因となりそうなのでない。ということで40分離れたリゾート地は候補から消えた。とても素敵な場所だったけれども。あそこは老後で良い。

そんなこんなで紆余曲折はあったが最後の2つの候補のエリアを見つつ、その1つのエリアの遠さを実感しつつ、最後の1つに絞られた。つまりもう残ったのは第一候補だけ。いいじゃん、第一候補なんだから。最高。ってことでそこに絞って家探しをすることに。

家探し

家探しの際に重要視したのは、3bd(ベッドルーム)以上、2bath(浴室)以上、ガスコンロ、リビングはフローリング、冷蔵庫付き、洗濯機付きガレージ付き、庭付き。こうして書いてみると結構あるね。

ベッドルーム数

まずこちらのbedroomというのはクローゼットがついている部屋を指すらしい。つまりクローゼットのない部屋はofficeとかextra area(余った空間)みたいな言われ方をする。3bdだと思って見学したらofficeという名の部屋がもう一つあった!これもはや4部屋じゃん!みたいな家もいくつかあった。

だいたい一つは必ず広くて、そこがmaster bedroomとか呼ばれてる。ドーンと広い部屋を見つけたらそれは夫婦が使う大きな寝室ってこと。それ以外の部屋は小さめ(と言ってもだいたい6,7畳以上)だけど、そこが子供部屋だったり趣味部屋だったりになるみたい。

マスターベッドルームを夫婦で使って、一つは子供部屋になるとして。あと一つ部屋の余裕がないと誰か来たときとかに何もできないなーと思って。最低3bdが条件だった。いくらofficeがあってもやっぱり心もとない。誰かが遊びに来てくれたとき、泊まるとき、やっぱりbedroomがないとね。

バス数

bathというのは浴室のことで、2bathの場合は浴槽が2個あるよってこと。浴槽って言っても浴槽にシャワーがついてるから日本の“浴槽”をイメージすると大変なことになる。家によってはその一つ(多くは一番大きな寝室についているお風呂)が“シャワー&湯船”みたいになっている場合もあって、日本のように別々で使うことができる。それは結構私にとって大事なポイントだった。日本人なのでね。やっぱりお風呂には浸かりたい。毎日と言わずとも、たまに入りたいときに湯船がないのは辛いのでできるだけ湯船(tub)のある家を選びたかった。ここ10年以内に建った家にはだいたいついてたかも?

ちなみに2.5bathとか書いてあるものも結構あって、0.5はお手洗いのこと。独立したトイレが1つあるよって意味。2bathならお風呂とトイレが2つずつ。2.5bathならお風呂が2つ、トイレは3つってこと。このあたりも日本と表記が異なるので注意。話を聞いていると一つを子供専用トイレとかにしている人も多いみたいで、そういうところはお客様には使わせないというか、別にして分けてるみたいなこと言ってた。ほう。

ガスコンロ

最近はIHのところも増えている。でも私が好きなのはガスコンロ!火が見えていないと安心できない。

アメリカに来て最初のホテルのキッチンがラジエントヒーターってやつで、まあ火力がない。ないかと思いきや突然高温になったりして切ってもすぐに消えなかったりしてもうなんだか全然料理のコツが掴めない。料理上手な男友達がインスタのストーリーを見て「まさかラジエントヒーターじゃないよね?そうだったら保温用だからそれで料理はできないよな」って教えてくれて、ラジエントヒーターだということを知って、更にやる気をなくした笑

でも保温用でここまで自炊してきた私ってすごくない!?という自信にも繋がったのでまあ良い。結果オーライ。

そんなこともありラジエントヒーターに似たIHは受け入れられない。まだそこまで大人じゃない。しかも今までずっと火でやってきたんだ。日本の家は拘ってパナソニックの三連コンロにしたんだよ。今更IHには以降できない。鉄鍋も使いたいのに。ダッチオーブンみたいなやつまで買ってきたのに。

ということで、ガスコンロへの拘りは強かった。

フローリング

こっちは本当にカーペットが多い。なんで!キッチンに!カーペット敷こうと思ったの?!と半ギレで聞きたくなる家もある。リビングがカーペットなんていう家も結構ある。ふかふかしているからリラックスできるとか、案外掃除しやすいとか、ホコリが舞わないとか、色々言われたけど私には全然良さがわからない。

全室にフローリングを求めるということは、室内フルリフォームしました!全部フローリングです!だから家賃高いよ!でも付加価値だよ!わかるよね!?みたいな強気な値段を受け入れなければならないということなのでこのポイントはすぐに諦めることになった。

だから、せめて、リビングはフローリングというポイント。カーペットでもなく、謎のタイルでもなく、ウッドフローリング。木で。

冷蔵庫と洗濯機

我が家の駐在、任期不明。わかっていることは、最低3年ということだけ。でも延びるんじゃないかなーとは思ってる。ただ3年で本当に帰るという可能性もある訳。だから冷蔵庫とか洗濯機とか乾燥機とか、自分たちで買いたくない!

もしもずっといるなら好きなものを気合い入れて買うけど、そういう訳じゃない。日本にも置いてるから持って帰る予定もない。そもそもサイズが大きすぎて日本の家には置けないので新品を買いたくないんだな。売ってから帰るという手もあるけどとても面倒だし。備え付けがあるに越したことはない。

ということで、これまた条件の一つだった。とても良い家だけど冷蔵庫だけありませんとか、洗濯機だけありませんとか、そういう状況なら自分たちで買うという選択肢もなくはなかったけど、極力ね。

→後日談。洗濯機なんてついておらず、新古品の洗濯機と乾燥機を買いに行きましたよ。2つで$2000とかだったかな、なかなか高かった。日本の高機能洗濯機が25万円くらいだから、まぁそんなものなのかな?それにしても高くついた。

ガレージ

ガレージ付き。これも大切。ゴルフバッグとか自転車とか置く場所がないんだよね。大きめの“納戸”みたいなものがない。全部収納には上から下までシェルフがついていて大きいものが置けないんだなーと思った。だからガレージは必須。

我が家は車2台で生活していく予定なのでいたずら防止のためにも絶対2台ともガレージに入れたかったの。

あとは雨の日とか、車出してシートでも敷けばちょっとした屋根付きの遊び場にもなるしピクニックなんかもできるしね。日本では平置きでマンションの駐車場に放置してた訳だけど、アメリカではいたずらも盗難も怖いしガレージは絶対欲しいところ。

→後日談。ガレージのない一軒家なんてアメリカにはなかったから安心して。大体ガレージついてる。大丈夫。

お庭

憧れのバックヤード。日本の家はマンションでベランダが狭すぎてほとんど外に出ることなんてなかった。おまけに我が家は部屋干し派。ベランダに用がなさすぎて。

でも私が子供の頃アメリカで住んでいた家には大きな共有庭があって、犬が駆け回っていたり(めちゃくちゃ怖かった)、妹と雪合戦したり、なんかお庭での思い出が多かった。だからお庭は本当に欲しくて。

しかもその一角に屋根付きのテラスが欲しかった。朝食を持っていってそこで食べたり、BBQをしたり、そういう生活がしたい!という思いがあったのでお庭は絶対。ハンモックチェアとか置いて最高の空間を作りたい。これも譲れないポイントだった。屋根付き。屋根付きね。まあ、屋根なければタープとか使って日陰作ればいいだけなんだけどね。せめてお庭。お庭は欲しかった。

→後日談。お庭はきたけど土地が斜め。なんか、ピクニックをするにも傾いてる。とにかく使いづらいけど、子供達がボールを蹴るくらいのスペースはある。でも屋根もないし斜めだし狭いし、理想通りにはいきませんでした!残念!いまだに憧れてる。屋根付きスペース。

家の見学

日本で家探しをしていた時は、物件サイトを見たりして不動産会社に問い合わせることもあったけど、基本的にはエイブルみたいな大手の店舗に駆け込んで家を紹介してもらっていた。miniminiとかもあったかな。あとは町中の広告を見てその店舗に聞いたりとか、そんな感じだった。

アメリカではそもそも歩くという文化がないので町中に家の情報は転がっていない。インターネットで検索をするしかない。だいたい物件には担当者がついていて、サイトにはその人に直接繋がる番号が掲載されている。「問い合わせ」からフォームで問い合わせてもいいんだけど、なんか待つのも嫌だから私は直接電話しちゃってた。「まだこの物件空いてるー?」って。すると「あるよ!いつ見る?これから?おけ!」みたいな軽いノリで内覧が決まることもあるし、「明日の何時とかどう?」ってtext(SMSのメッセージ)が来たりして決まることもあった。

アメリカでもちゃんと約束の時間を守ってくれる人が多い。遅れて来た人は6人中1人だけだった。「私いつも忙しいのよごめんね!」って軽い感じで。こちらは暇なのでノープロブレム。鍵を開けて電気をつけて内覧の準備をして待ってくれている、みたいな気の利く人もいた。アメリカのサービス面には期待していなかったのでそれだけで感動。

最初にざっと家の説明をしてくれる人が多い。3bd2bathでここがポイント!みたいな。それが終わったらゆっくり見てね、気になったことは質問してねと言われる。たくさんの家を見るので、どれがどれか、どんな雰囲気だったか、写真を取ったりビデオを撮ったりして忘れないように記録しておく。

エージェントについて

ひとつひとつ物件に問合せて物件を見ていた最初の3日くらいの間に、一人の案内人に「あなた達、エージェントいる?」と聞かれた。ナニソレ。いないと言うと、「私がなってあげるわよ!」と言われてよくわからないままありがとーと流してた。

5つ目の物件の時。担当者に問い合わせると、「ここからはJonathanが担当するわ!他にもみたい家があったら彼に言ってくれれば全部見せるわよ~」と言われた。あ、そういうこと!?これが噂のエージェントね。でも嫌な人だったらどうしよう…

そんな不安を抱いていたら早速Jonathanから電話が。話してみたら、めちゃ感じいいやんとなる。しかもまずは挨拶とか言って電話くれるのもいいやん。この人いいやん。ってなって、会っても良い感じだったら正式にお願いしようと思えた。実際会ってもめっちゃいい人。感じもいいし、ちゃんと手配もしてくれてるし、メモに色々書いて下準備もしてきてくれるし、いいやん。ってなってここからは全部Jonathanにお願いすることに。

一軒一軒問い合わせなくてもJonathanにピヨンって住所送ったら家の内見手配してくれるの神。最高。ありがとう。エージェント最高。遠回りせずに最初に話した人に全部お願いすればよかったのかもという学びにもなったけど、Jonathanに出会えたのでOK。Jonathanは最後の契約までお世話になることになる重要人物です。

予算と交渉

そんなこんなで結構な数の家を見た。計10軒。この内見中に大事なのが、交渉。例えば、ここが壊れてるからもうちょっとまけてくれたりしないかなとか。

学んだこと、だいたい交渉には応じてくれない。

これはエリアも関係しているかもしれない。我が家が家探しをしている街は今とても人気な街。人口が増え続けている、ちょっとだけ話題の街。だから大家さんも強気で「他にも借りたい人いるだろうしそれならいいよ~」というスタンスなんだと思う。値引き交渉にはほぼ応じてくれない。マーケットに出してから2ヶ月も3ヶ月も空いているような人気のない家であれば多分応じてくれる。でも私達が住みたいような家は、他の人も住みたい。つまり交渉の余地なし。乙。

だからマックス予算を超えたところに見学に行って「マックス$○○○○くらいなんだけど無理かな?」って聞いてもだいたい無理。笑 なのでマックス以上の物件は見に行ってはいけない。自分の中のハードルが上がるだけだし、家賃は下がらない。これも学び。最初は交渉しちゃお♪とか思ってちょっと予算オーバーの家も見てたけど、それに気が付いてからは大人しく予算内の物件を見て回った。現実的でこれが良い。

申込みと審査

10軒も見て回れば好きな家くらい見つかる、と思うじゃん?でも予算内で気に入った家、1軒だけ。1軒だけ。それに気が付いてからはもうその家に全集中

最後の見学の日、夜に夫婦で話し合う。もう心は決まってるんでしょ?なんて夫に言われて確信。「よし!もうここだ!明日申し込むわ!」と20時くらいにJonathanにメッセージを送って、明日朝イチで話そ!いえーい!って感じで寝た。やっと開放された!もう家探し終わり!ふー!爽快感。

次の日の朝。Jonathanから暗い声で電話。「昨日の夜、ちょうど一件申込みが入ってたらしいんだ。僕も今聞いて急いで電話したよ…」えーーーー!やっぱりあの家は人気だよね…。「じゃあこちらも急いで申し込もう!」と言うと、どうやら申し込みが入っている間は新しく申し込むことはできないらしい。厳密に言うと、同じ日に申し込んでいればその二者の競争だったみたいなんだけど、日を跨いだ場合は先に申し込んだ人が優先で、その人が審査落ちするまでは次の申込みは受け付けられないらしい。絶望。こんな僅差で負けるなんて…土俵にも上がれないなんて…。

Jonathanには「まだ審査落ちの可能性もあるから、落ち込まないで。でも次の家も探そう。」なんて言われて、審査落ちって…無理な家に申し込む人いないでしょ…!って思った。電話を切ったらもう絶望で涙が出てきて久しぶりに枕に顔を押し当ててワンワン泣いた。10軒も巡ってあの1軒しかなかったのにまた振り出しに戻ったのか。ガン萎え。

その夜にまた電話が来て、なんと、その人達審査落ちしたらしい。なんやねん。収入額不足で審査落ちしたらしい。Jonathanも「たまにあるんだ…たまーにね…だから希望を持って…」なんて言ってたけど本当にあるんかい。我が家にとっては朗報。まさに希望の光。その日一日“引き寄せの法則”をググって最大限実行して良かった。夫にも「まだ他の家探さないで!引き寄せられなくなるから!」とか言って白い目で見られたけど、そんなこともうどうでもいい。私のスピリチュアル精神はここでもまた強い引きを見せる。

そんなこんなで翌日から無事申込み開始。私の家探し、ほぼ終わった。やったーーーー!結果オーライじゃん!やっぱ私強運じゃん!

なーんて呑気なことを思ってたら、またまた問題が。Jonathanからあの時のトーンでまた電話が来た。ナニナニナニナニ。「実はね…あなたのご主人クレジットカードヒストリーがないじゃない、それで大家さんが“信用が一切ないから貸すのはリスクだ、もしも本当に借りたいなら敷金と別に家賃4ヶ月分を先に入れて、家賃も+$50だ”と言っているんだ…」オイッッッ。唖然として言葉も出ず、ただ内容を再確認して、ほんと?!って叫びまくるだけしかできなかった。動揺。「ちょっと考えさせて…」と言って電話を切り、夫に相談。

夫、ちょっと不信感を抱き始める。「なんか…なんだろ…嫌だなその家…」やめてーーー!せっかく見つけた家なのにーーー!「一応会社に相談して家賃補助4ヶ月分前借りできるか聞いて」なんて無茶なお願いをしてみた。そしたらね、「大変だね、いいよ!」って。え?何?会社神?

ということでもう一度Jonathanに電話をして「わかった、大金だけど、一括で支払うからその+$50みたいなやつは取り下げてね」といってその謎の条件は取り下げてもらった。万事解決。

アメリカではとにかくクレジットカードヒストリーとやらがすべてらしい。このスコアが700以上ないととか、650以上じゃないととか契約の条件として最初から書いてある家もあったくらい。でもさ、アメリカに住んでなかったんだし一週間前まで日本にいたんだからアメリカのクレカなんて持ってる訳ないでしょーーーー!なの。だからこれに関してはもう仕方ない。

ちなみにAMEXは日本にいる間に使ったクレジットカードヒストリーがアメリカ版のAMEXに引き継げるらしいからもう5ヶ月前から日本で作って積極的に使うようにしてるし、住所が決まればアメリカ版AMEXに切り替えられる訳だし、私達なりにできることはやってたんだから。家の契約前にクレジットカードヒストリーがないっていうのは…もう…こればかりは仕方ない。みんなどうやって家契約してるの!?なんなの!?今回は会社が資金面で助けてくれたから良かったけど後ろ盾がなかったらと思うとなかなか恐ろしい。

その後の申込みもDocusignというサービスを使ってオンラインで完了し、Application Fee(申込み料:一人$65で夫婦ふたり分、計$130だった)も支払い、一安心。あとは先日作ったChaseの銀行口座残高証明を提出して“支払い能力があります”ということを証明してほしいと言われたけどそんなのお安い御用よ。その後大家さんが承認してくれて、契約を締結したらもう終わり。決定。終了。

早く終わらないかな、契約。

後日談

実はこれには後日談がありまして。最後に書いたこの家は結局契約しませんでした。

言うことがコロコロと変わったり変な条件を突き付けてきたりした大家さんに不信感を抱いた主人が反対し、別の家を探し直すことになったのです。

後日新しく三軒の家を周り、そのうち一番大きな家に決めました。結果学区はこの辺り一良いところになったので結果オーライですが、この家もまた別の大きな問題があったのです。もしも気が向いたらまた別記事にまとめます。

とにもかくにも、アメリカでの家探しは本当に大変。…大変。

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